令和2年度事業報告書

 令和2年度の事業活動については、当協会の目的に沿った事業計画の下、関係者の協力を得るとともに、当協会会員の知識・経験を十分に活かした活動とする計画であったが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、国は緊急事態宣言を発出し、大阪府からも集団感染防止のための三蜜(密閉、密集、密接)での活動の制限や、不要不急の外出の自粛を求める等の要請があり、多くのイベントや講演会、各種会議等が中止された。
 当協会も、自粛生活を推奨し、企画運営委員会の中止や、総会を書面表決とする等、感染防止策が講じられた廃棄物管理士講習会への講師派遣や、人との接触が比較的少ない河川水質全国一斉調査等の事業のみの活動となった。


 Ⅰ 会 務

1.総会の開催
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今年度の総会は、議案書を事前に送付し、出席は委任状の提出により行うこととし、議事案への審議は、書面表決方式とした。
  日時 令和2年5月18日(月)
  場所 (公社)大阪府産業資源循環協会会議室(以下、(公社)は省略する。)
     会員が集合した総会は行わず、委任状に代えた。
  内容 議題  平成31年度事業報告書、活動計算書等及び令和2年度事業計画書(案)、活動予算書(案)の審議
 結果 活動計算書及び事業計画書(案)等の審議事項全てについて承認
  正会員数     31名
  出席した正会員数 21名(うち、委任状21名)
2.理事会の開催
  新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今年度の理事会は開催しなかった。
3.会議等
  事業の新企画や運営全般の調整に関する企画運営委員会も開催しなかった。
4.会員(令和3年3月31日現在)
  正会員 29名  賛助会員 1名

Ⅱ 事業の実施に関する事項

1. 特定非営利活動に係る事業
(1) 環境に関する情報の収集及び情報の提供
 1)開設しているホームページ
   今年度実施した総会内容や、身近な水環境調査結果などの報告を掲載した。
    4月10日 「地球温暖化対策すごろく」アプリの作成
    6月11日  身近な水環境調査の2020年までの結果を掲載
    6月22日 「大阪府市町村地図 形当てクイズ」アプリの作成
 2)再生可能エネルギーに係る現地実態調査
  平成27年度から再生可能エネルギーに係る情報提供及び企画提案等に取り組んできたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今年度は実施しなかった。
 3)さんぱいフォーラム等
  さんぱいフォーラム等事業についても、新型コロナウイルス感染拡大の影響で開催されず、会員の参加ができなかった。
(2)環境に関する啓発
 環境関係機関、市民、企業、団体等が実施する環境啓発事業(環境調査や環境教育)に協力・参加した。
 1)身近な水環境調査(全国一斉調査)
  令和2年6月7日(日)に実施された河川調査(全国水環境マップ実行委員会主催)に参画し、大阪府域及びその近辺の河川16地点にてパックテスト(COD)による水質調査を実施した。(参加会員12名)
 2)共生の森植樹祭
  今年度、堺第7-3区(堺市西区築港新町)の共生の森エリアでの植樹祭は、新型コロナウイルス感染防止のため、大阪府が開催を見送り、中止となった。
 3)環境啓発イベント事業
  新型コロナウイルス感染防止のため、大阪府、大阪市、東大阪市等で実施されてきた環境啓発イベントが中止され、出展参加ができなかった。
(3) 環境教育・学習に関する支援
 令和2年度は、環境研修に関して廃棄物関係や食品関係などの団体からの要請はなく、独自の事業として関係団体と共催し、講師として会員を派遣した。
 1)廃棄物管理士講習会
   講習会への講師派遣 (大阪府産業資源循環協会からの委託事業)
     令和2年 7月10日(金)(天満研修センター)
     令和2年 8月28日(金)(天満研修センター)
     令和2年 10月2日(金)(天満研修センター)
     令和2年 11月25日(水)(天満研修センター)
     令和3年 3月19日(金)(天満研修センター)
   なお、令和3年1月29日(木)(天満研修センター)での講習会は、新型コロナウイルス感染防止のため中止された。
 2)講習会用の講義要領作成業務(大阪府産業資源循環協会からの委託事業)
  今年度は、業務委託が発生しなかった。(契約なし)
(4) 環境保全に関する調査・提案等の実施
 当協会の目的に合致する行政・企業・団体等の要請を受け、必要な調査・提案・活動等を実施しており、企業等からの相談・助言に対応するための「環境対策相談所」を設けている。また、大阪府内環境関連団体がエコアクション21認証取得するためのサポートを行うなど、健全な環境経営に取組む事業者を支援する。
  令和2年度、新たな事案はなかった。