大阪府の土地利用種と二酸化炭素

 左の円グラフは国土数値情報1) のデータより作成したものであるが、大阪府域の「建物用地」は801 km2(38%)、「森林」は784 km2(37%)でほぼ同程度の面積である。
 大阪府民は一人当たりどのくらいの二酸化炭素を排出しているのでしょうか? 大阪府域における2015年度の二酸化炭素排出量は5,132万トン2) であり、人口8,839,469人(2015年国勢調査)で割ると、一人当たりの年間排出量は約5.8トンということになります。
 一方、森林は温室効果ガスである二酸化炭素をどれくらい吸収するのでしょうか?森林総合研究所の「日本の森林炭素吸収量とその分布」3) では、森林ヘクタール当たりの炭素吸収量は0.86Ct/ha/yrという数字があり、これを用いて大阪府域の森林から二酸化炭素吸収量を算出してみます。
(二酸化炭素吸収量)=78,400(森林面積[ha])×0.86×44/12(二酸化炭素換算)=247,221 CO2t/yr
となり、大阪府域の森林で年間二酸化炭素吸収量は約25万トンと見積もられます。

1) http://nlftp.mlit.go.jp/ksj/
2) http://www.pref.osaka.lg.jp/chikyukankyo/jigyotoppage/ghg2015.html
3) https://www.ffpri.affrc.go.jp/pubs/seikasenshu/2001/18matsumoto.html