大気汚染物質の排出量データベースとしてEAGrid2000-Japan (Akiyoshi Kannari, Yutaka Tonooka, Tsuyoshi Baba, Kentaro Murano, Development of multiple-species 1km×1km resolution hourly basis emissions inventory for Japan, Atmospheric Environment 41 (2007) 3428-3439)がある。これは、日本を対象に3次メッシュのデータで、推計対象年は2000年であり、発生源区分別に排出量が推計されている。
OPEAでは環境情報の見える化の一環として「大阪府の環境GIS」のページを立ち上げ、2000年度版の排出量インベントリーをGISマップにして提供してきました。このほど、EAGrid2000-Japanの2005年度版と2010年度版(福井哲央、国領和夫、馬場剛、神成陽容、「大気汚染物質排出インベントリーの年次更新」、大気環境学会誌、49 (2014) 117-125)が公開されたので、ページを追加しました。
上記データは大阪府については3次メッシュ(1km×1km)で、日本全域は2次メッシュ(10km×10km)に変換してから、温暖化の主原因物質である二酸化炭素をはじめ、今話題のPM2.5など大気汚染物質の年間排出量をマップで分かりやすく示します。大阪府域についてはマウスポインターを物質 (2000)、物質 (2005)、物質、(2010)に合わすとそれぞれの年度の排出量マップが表れます。日本全域については全発生源のみグーグルアースで見られるようにしました。
なお、これらの排出量マップは上記論文の筆頭著者よりデータの提供を受け、3次メッシュから2次メッシュの変換はExcelアドイン工房を開設しておられる早狩進氏にプログラムの作成を依頼し、フリーソフトのMANDARAを使用して作成したものである。